「裁判員制度」

  • 2008/02/02(土) 21:35:44

2009年から裁判員制度が始まるのだそうだ。

本書は欧米法の専門家の立場から、見切り発車の型で可決された「裁判員法」を論ずるものだが、著者の思想的基底に陪審員制度があるだけに、日本の裁判員制度が単なる「参審制度」に留まり、評決が職業裁判官の考える方向に流される事を危惧しているのが良くわかる。

アメリカの陪審員制度は映画やテレビでよく見るが、評決には判事が関与しない事になっている。

日本でも戦前までは陪審員制をとっていた事もあるのだそうだ。

刑事裁判には今後「自分が裁判員に選定されたら」と「自分が裁判員に裁かれる事になったら」という新しい2つの側面を持つ事になりそうだ。(って、そりゃいけないだろうが!)

丸田隆著・平凡社新書・¥720(税別)